労務費

労務費とは

労務費(ろうむひ、英:Labor cost)とは、製造のために工場で働く従業員(工員)に対してかかる賃金や給料のことです。貸借対照表には労務費ではなく賃金や給与として記載される場合もあります。

労務費には直接労務費と間接労務費の2つがあります。
直労務費とは切削や組立など製造過程に直接携わる工員に支払われる労務費で、(賃率×作業時間)で計算されます。

間接労務費とは製造過程に直接携わらないが、運搬や修繕など直接工をサポートする工員に支払われる労務費で、用支払額として計算されます。

計上時期

労務費を支払ったときに、計上されます。

主に以下のような相手勘定があります。

  • 普通預金
    普通預金口座から支払ったとき
  • 現金
    小切手や手形で支払ったとき
  • 仕掛品
    直接労務費を仕掛品として計上したとき
  • 製造間接費
    関節労務費を製造間接費として計上したとき

ほかにも多数あります。

 

(1)従業員に直接労務費10万円(=1000円×10時間)を普通預金口座から支払った

借方貸方
労務費10万円普通預金10万円

(2)従業員に間接労務費5万円(当月要支払額)を現金で支払った

借方貸方
労務費5万円現金5万円

(3)直接労務費30万円を仕掛品として、間接労務費10万円を製造間接費として計上した

借方貸方
仕掛品30万円労務費40万円
製造間接費10万円--

材料費

どちらも製造のために消費される費用ですが、材料費は材料に対して支払われるものです。

外注費

どちらも労働の対価ですが、外注費は他の会社や個人事業主と業務請負契約を結んで業務の一部を外部委託した場合のに支払う代金のことです。