繰越利益剰余金

繰越利益剰余金(くりこしりえきじょうよきん、英: Retained earnings brought forward)とは、利益剰余金のうち利益準備金と任意積立金以外のもののことで、会社の過年度の利益の累積に当期の利益(損失)を加算した金額のことです。

繰越利益剰余金に利益などを振替えたときや別の用途に積み立てたとき、または配当したときに計上されます。

主に以下のような相手勘定があります。

• 別途積立金
  別の用途に繰越利益剰余金を積み立てたとき
• 未払配当金
  剰余金を配当するとき
• 利益準備金
  利益準備金に繰り入れたとき
• 資本金
  資本金の欠損をてん補したとき

ほかにも多数あります。

(1)株主総会の決議により別途積立金100万円を積み立てた

(2)株主総会の決議により、繰越利益剰余金1100万円を原資として剰余金の配当を決議し、その1/10を利益準備金に繰り入れた。

(3)資本金の額が減少させ、欠損100万円分をてん補した

その他利益剰余金は任意積立金と繰越利益剰余金に大別されます。

任意積立金は、株式会社が定款の規定または株主総会の決議により、利益を源泉として任意に設定した積立金です。