内部留保
- 読み方:ないぶりゅうほ
- 英語訳:Retained earnings
- 中国語訳:留存收益
内部留保とは
「内部留保」とは、企業が獲得した税引後利益から配当金や役員賞与など社外に支払う分を差し引いて、企業内に留保した部分をいいます、「社内留保」とも呼ばれます。
会計上の処理
貸借対照表には内部留保という項目はなく、「利益剰余金」として計上されます。
税務上の取り扱い
一定の特定同族会社には、内部留保に税金を課される留保金課税制度があります。
留保金課税は、内部留保の金額から一定の控除額を差し引いた金額に税率をかけて計算します。計算式で表すと次のとおりです。
- 留保金課税額=(内部留保金-留保控除額)×税率
留保控除額は、次の3つのうち、最も大きい金額です。
- 所得基準額
所得等の金額×40% - 定額基準額
年2,000万円×事業年度の月数/12 - 利益積立金基準額
期末資本金額×25%-(期末利益積立金額-当期の利益のうち積み立てた物の額)
税率は次のように定められています。
内部留保金-留保控除額 | 税率 |
---|---|
年3,000万円以下 | 10% |
年3,000万円超1億円以下 | 15% |
年1億円超 | 20% |